『World of Tanks』には、「通常」と「改良」という2種類のグラフィック・モードが用意されています。HD品質という点ではどちらも変わりありません。唯一の違いは、「改良」モードでは最高のグラフィックが楽しめるのに対して、「通常」モードではゲームのパフォーマンスを上げるために一部のエフェクト等が無効化される点です。
クライアントには、どちらのモードが適しているかを自動的に検知する機能が備わっています。クライアントが「改良」モードを選択した場合には、原則としてそちらを使用するのがおススメです。ゲームのパフォーマンスが低い場合には、「グラフィック」タブの「詳細」メニューからマニュアルで各種の設定を引き下げることで、改善を図ることができます。「通常」モードへの切り替えはおススメしません。
グラフィック設定の中には、他のよりもパフォーマンスに与える影響が大きいものが存在します。影響の大きいパラメーターを優先的に引き下げることで、総合的なグラフィック品質をあまり下げずにフレームレートを改善できます。アンチエイリアス処理、テクスチャーの品質、オブジェクトの描画品質、描画範囲、光の描画品質、ポストプロセス・エフェクトの品質などがその例です。
ただし、改善の度合いはコンピューターによって異なります。
以下は、調整できる各種のパラメーターの簡単な説明です。なお、グラフィック品質に関わる各種のパラメーターは、ゲームのパフォーマンスへの影響が多いものが上に表示されるようになっています。
- アンチエイリアス処理: オブジェクトの輪郭線などの粗さを調整するオプションです。「通常」モードと「改良」モードでは異なる方法が用いられます。
* 「通常」モードでは、アンチエイリアス処理はオプション機能に過ぎません。
* 「改良」モードでは、アンチエイリアス処理はデフォルト設定の一部となっています。 - テクスチャーの品質: GPUのパフォーマンスには左右されないものの、ビデオメモリーを必要とします。そのため、古いコンピューターをお使いの場合は低めの設定が推奨されます。「通常」モードと「改良」モードのどちらでも調整できます。
- ポストプロセス・エフェクトの品質: 熱による揺らぎや衝撃波など、プレイヤーのアクションに伴って表示される視覚的エフェクトの品質を調整するエフェクトです。コンピューターのスペックが高いほど、詳細に表示させることができます。GPUのパフォーマンスにはあまり影響されないものの、ビデオメモリーが必要になります。スペックの低いコンピューターでは、無効化するかできるだけ下げることが推奨されます。「通常」モードでは利用できません。
- 水面の描画品質: 水面の描画品質は以前よりも大きく向上し、反射が美しくなっているのはもちろん、水しぶきが舞ったり、波紋が広がる様子もより正確に計算されています。そのため、こちらのパラメーターを引き下げるとゲームのパフォーマンスの改善が期待できます。「改良」モードでしか調整できません。
- 光の描画品質: 光の品質も以前と比べて向上し、明るい場所と暗い場所の切れ目を見分けることができなくなっているなど、戦場全体の雰囲気をよりリアルに感じやすくなっています。こちらのパラメーターがゲームのパフォーマンスに与える影響は、GPUの性能に左右されます。お使いのGPUの性能が低い場合は、パラメーターを引き下げるか、無効にすることが推奨されます。「改良」モードでしか調整できません。
- 追加エフェクトの品質: 煙、埃、炎、爆風、泥など様々な視覚的エフェクトの品質を調整するオプションです。GPUよりもCPUの性能に大きく左右されます。お使いのコンピューターのスペックが特に高いのでなければ、できるだけ低めに設定することが推奨されます。「通常」モードと「改良」モードの両方で調整できます。
「詳細」タブからマニュアルで各種パラメーターを調整してもゲームのパフォーマンスが改善しない場合にのみ、「通常」モードへの切り替えをお試しください。